突然ですが本日より1週間、当サイトはDEATH NOTE週間に入ります。
「DEATH NOTE-デスノート-週間」最初の記事となる今回は、実写映画版「DEATH NOTE-デスノート-」の前編とthe Last name、この2本のやまだ感想をお送りします。
ネタバレしていますのでご注意を。
また本稿を執筆する私やまだは、原作信者である事を予め御了承下さい。
脳内ゲストは夜神月さんです。

原作・映画版共に「DEATH NOTE」の主人公。
警察庁刑事局長を父に持つ高校生。
全国共通模試で1位をとるほどの真面目な優等生。
死神リュークが人間界に落とした、そこに名前を書かれた者は
死んでしまうという「デスノート」を手にし、それを使い「新世界の
創世」を目指す過程で、世間から“キラ”と呼ばれるようになる。
本稿での夜神月は原作の“キラ”。
(C)2006 「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社
やまだ:よろしくお願いします。
月:よろしく。
やまだ:さて映画版「DEATH NOTE」の感想なんですが・・・・
核心に触れるネタバレを文字の反転等の措置無しに行いますので、これから映画を
御覧になられるという方は此処で引き返すべきかもしれません。
それでも問題の無いという方のみどうぞ。
月:珍しいな、やまだがそんな気遣いをするなんて(笑)
やまだ:観客を騙してこその内容だと思ったので。
月:確かに大半の観客を騙しおおせる構成だろうが、僕には到底納得できる内容ではないな。
例えば南空ナオミの殺害方法などは、出来の悪さに吐き気がする。
何の為に手間をかけ、バスジャック犯を使ってレイ=ペンバー(レイ・イワマツ)の名前を
聞き出したんだ。
やまだ:月さんがキラだと気付かれず、いえ、それ以前に微塵も怪しまれる事なく自然に名前を知る
為ですよね?
月:そうだ。僕の取る行動には必ず理由がある。
それが映画での南空ナオミの名前の調べ方は一体何だ。
そして殺害方法。こっちはもっと酷い。
あれでは疑いが晴れるどころか深まるリスクが高すぎる。
僕なら、あんな方法は絶対に取らない。
やまだ:しかしそれは、原作とではナオミさんを殺すタイミング、時間軸が違うからでは?
月:それを踏まえてもさ。
映画版の状況でも僕なら別の方法を考える。
やまだ:まぁ原作ファンとしては、その違いに違和感を覚えざるを得ない部分ではありますね。
キャストもイメージと違う人が多かったですし。
月:そんな事はどうでもいい。
原作との違いなど大した問題じゃない。
やまだ:しかし原作ファンとしては、イメージの違いはやはり気になりますし・・・・
月:別媒体なんだ。原作と違いがあって当たり前さ。
問題なのは、その相違点の“質”だよ。
やまだ:質、ですか・・・・
そう言われれば確かに、原作の「DEATH NOTE」はトリックや登場キャラ達の行動理念に
ツッコミどころが極めて少ない作品だと思っていましたが、映画版オリジナルの部分には
指摘したくなる所が多々ありました。
月:まあこの時間内によくまとめたものだと思うけどね。
やまだ:話が戻りますが、キャストについてもう少し。
先程イメージと違うと言いましたが、それはLさん役の松山ケンイチ氏以外での感想で、
松山氏演じる“L”は素晴らしかったと思います。
前編では正にLさんのイメージ通りと感じ、後編では若干原作のイメージとは離れた気が
しましたが、これもまた良しと思えました。
月:あの人を食った態度は・・・・
やまだ:ただ、この松山氏だけが良かったというのは「DEATH NOTE」「L」としてという意味であって、
作品を無視すれば高田清美さん役の片瀬那奈氏がやまだ的にはメガヒットでした。
高田さんとしては閉口しましたが、片瀬氏の色気には異様に興奮してしまいました。
ミサさんの監禁シーンよりも。
まぁ“鎖”なミサさんはキュートでしたけどね。そして“ひょっとこ”なLさんも。
月:・・・・・・・・・・・・・・
やまだ:また少し話が戻ってしまいますが、先程月さんが仰った相違点の“質”。
やまだが最も気になり受け入れ難かったのは、月さん(藤原氏)の書く文字です。
前編ではその汚さに、後編では筆跡が変わっている所に。
原作でも筆跡に焦点は当たらなかったですが、「正義は勝つ」で織田裕二氏演じる
高岡淳平さんが見せた文書偽造紛いの行為、月さんなら可能なのではないかというくらい
器用な印象だったので、違和感を覚えました。
月:ああ、その程度造作も無い。
実際僕は、筆跡から僕に繋がる事がないように当然注意していたしね。
やまだ:映画版では其処が非常に残念でした。
筆跡診断レベルで意識して“原作の月さんの筆跡”を忠実に再現して欲しいとまでは
流石に言いません。
どの様な文字を書くかではなく、どういった心理状況・手段で、如何なる内容を書き込むかが
重要なのですし。
しかしこれでは、余りにも雑過ぎで興醒めです。
月:僕はむしろ、文字の美醜より名前を書き込む際の間隔が気になったな。
映画版では、デスノートにどれだけ名前を書こうとも、ページが無くなる事は無いという説明が
成されていないから、原作を知らずに映画のみを観た人間に「ページが尽きるのでは」という
懸念を抱かせてしまう恐れがあるという点は問題だ。
やまだ:“デスノート”なんですから、拘って欲しかったですね。
さて、此処まで色々と文句をつけてきた映画版「DEATH NOTE」ですが、
ラストは非常に良かったと思います。感動しました。
この“ラスト”というのは、物語がどういう決着を迎えたかではなく、“事件解決後”の
エンディングの演出という意味ですが、これは原作より映画版の方が心に響いてきました。
「写真?ケーキ?何の事です?泣きますよ?」という感じです。
月:何がいいんだ。
僕が死ぬ、キラの負ける結末など認められるか。あってはならない。
やまだ:“キラ”を捕える事が目的のLさんと、Lさんを殺す事が最終目標ではない月さんの
差ですね。
これは原作でのニアさんとの差という意味にもなりますが。
月:そうだ!
僕は新世界の神として長く君臨しなければならない!!
Lとではそもそもの条件が違うんだ!!そうでなければ僕が負ける筈がないんだ!!
やまだ:まぁやまだも月さん寄りで観ていたので、月さんが生き残るという結末も見てみたかった
気もしますが、あのエンディングが見られただけで満足です。
というか、あのエンディングを見られただけで映画版を観た価値があったと思います。
本当に素晴らしかった。
月:くそっ・・・・!!
やまだ:こうして映画版の原作と違ったエンディングを見てみると、原作エンディングは“キラの死”、
映画版エンディングは“夜神月の死”という事なんだなと、原作で唯一の不満だった
最終話にも妙に納得出来てしまいました。
大場氏が映画版のシナリオまで考慮した訳ではないでしょうから後付けですが。
月:お前はどっちを支持していたんだ!?
とても“キラ”に賛同している人間の発言に聞こえないぞ!!
やまだ:やまだは月さん寄りのリュークさんです。
では今回はこの辺で。
ご清聴ありがとうございました。
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もう、メロメロ(笑)
ところで、私も藤原月の字の汚さには閉口した口ですが、よっぽどあちこちから言われたのか、藤原さん、後編のクランクインまでかなり字の練習をされたらしいですね。
それだったら、前編を撮る前に練習しろよ!と思ったり思わなかったり。(←どっち?)
飛びぬけていましたよね。
>ところで、私も藤原月の~~
あれは本当に・・・・
しかし後編で変わったら前編との違いという問題も出ますし、かずはさんの仰る様に「それだったら・・・・」と思いますよね。
TBしますね
楽しんで頂ければ幸いです。
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