今回はPS2版「FESTA!!〜HYPER GIRLS PARTY〜」のレビューです。
| プラットフォーム | PlayStation2 |
| 発売日 | 2006/6/29 |
| ジャンル | 恋愛ADV |
| ブランド | キッド(現サイバーフロント) |
脳内ゲストは久遠寺凛さんです。

CV:かわしまりの
本作ヒロインの1人。
まほろば市御剣町にある「御剣神社」の巫女。
普段は冷静沈着だが、いざというときには
二挺拳銃を乱射しまくる
危険な戦闘美少女。
(C)Lass 2005-2006/(C)KID
やまだ:よろしくお願いします。
凛:ああ、よろしく。
やまだ:では早速「フェスタ!!ハイパーガールズパーティー」の話に。
本作は一種独特な雰囲気を持ったギャルゲーです。
凛:そうなのか?
私は一般的な基準というものを知らないから、よくわからないんだが。
やまだ:そうですね。まず主人公の黒田さん。
凛:黒田くんがどうした?
やまだ:コンシューマーギャルゲーの主人公としては珍しいタイプです。
一応作中ではそこまで博識ではないという設定ですが、ものを知っていて、
特に雑学の引き出しの多さが目に付きました。
教養のない主人公を周りのキャラがフォローするというタイプのゲームが多い中で、
この黒田さんという主人公像は新鮮でしたね。
超が付くほど鈍感だという点では他の主人公と差異はありませんでしたけどね。
凛:ふふ・・・・そうだな(笑)
やまだ:その黒田さんのキャラもあってか、ギャルゲーではお馴染みの“とんでも展開”も、
話が通じずに苛立ってしまいがちなキャラも、素直に見る事が出来ました。
この辺も珍しいと言えるかもしれませんが、これは善し悪しで、何処か物足りなさも
感じてしまいました。
凛:物足りなさ?
やまだ:ええ。
「話の通じない“とんでもキャラ”に為す術なく流さていく主人公」という図式はよくあり、
そういう展開を見ると思わず画面に向かって突っ込みたくなる訳です。
ですが本作では、そこで流されずに常識を持って対応するとどうなるか、という事を
黒田さんが体現してくれるので、苛立ちを感じない代わりに何処か物足りないと。
凛:なるほど・・・・それで善し悪しというわけか。
やまだ:そういう事です。
それで、“キャラクター”という意味で今の話に通じる事なんですが、本作に登場する殆どの
キャラはしっかりと立っています。
が、数名のキャラが曖昧に感じてしまいました。
凛:際立った個性を持った人物ばかりではないのは当然のことだろう?
やまだ:ギャルゲーの登場キャラは個性的でないと面白くないというのがやまだの
持論なんです。
同じADVでも、例えばエロゲーや推理物ではベクトルが別方向を向いているので
話が違ってきますが。
凛:むう・・・・やまだくんの言うことも理解できなくはないが・・・・
やまだ:え?理解出来るんですか?
凛:君が言ったのだろう!
やまだ:まぁ・・・・凛さんのキャラの立ち方は強烈で、分かり易かったですよ。
重火器への執着が伝わってきましたし。カスタムガンについて話している時などは特に。
凛:これか?これはM93Rをベースにしたカスタムガンだ。
M93Rは、当時治安の悪かったイタリアで、警察が敵の機関銃などと同等の戦いをするために
ベレッタ社に作らせた銃なんだが・・・・
本来はこんなロングバレルじゃないが、両親がこの形にカスタマイズしたんだ。
やまだ:いえ、今銃の話をしてほしいという事ではなくてですね・・・
凛:ああ、これは私以外には扱いが難しいだろうから、君は黒田くんにも勧めたパンツァ・ファウスト3
にしておくんだ。
二次大戦の名器が改良を重ねて現代で使用されているんだ。
基本的に使い捨てだが、ピストルグリップを取り替えて再利用できるんだ。
やまだ:凛さん。
凛:ん?もっと軽いものの方がいいか?それなら・・・
やまだ:凛さん。
凛:少し待ってくれ。すぐに君に合った銃を・・・
やまだ:銃の講釈は今は結構ですので。
凛:む・・・・そうか・・・・?
やまだ:またの機会に。
凛:・・・・うむ。わかったよ・・・・
やまだ:何の話をしていたのか忘れてしまったので、システム面のお話でもしましょうか。
凛:う、すまない・・・・(汗)
やまだ:セーブ・ロードは速く片手プレイも可能な操作性等、システム周りは概ね良好です。
しかし本作はスキップ機能がかなり弱いです。
凛:そうか?
なかなか速いと思うぞ。
やまだ:スキップ中にも細かい読み込みが入るので、トータルで見ると遅い方かと。
それから致命的なのが、個別ルートに入ってからも文章が被る部分がありますが、
そこで既読スキップが使えないという点です。
2・3行程度なら然程気になりませんが、かなりのテキスト量なのでこれは痛いですね。
凛:そんな問題があったのか。
やまだ:まぁ強制スキップを使えば問題ないと言えるかもしれませんが、気付かずに未読部分まで
飛ばしてしまいかねませんからね。
凛:ふむ。
・・・・しかし先程から否定的な意見が多い気がするんだが、いい箇所はないのか?
やまだ:そんなつもりはありませんでしたが・・・・良い部分は多いですよ。
グラフィックなどはかなり良質で、イベントCGの枚数も多いですし。
それにシナリオも悪くはないと思います。
凛:悪くはない・・・・か。
はっきり“良い”とは言わないんだな。
やまだ:そうですねぇ・・・・
難しい所なんですが、軽いノリの部分は素晴らしい出来だと思う訳なんですよ。
随所に散りばめられたパロディネタなどは非常に面白いですし。
凛:そんなものがあったのか。
やまだ:「DEATH NOTE」「トリビアの泉」「AIR」「宇宙刑事ギャバン」「メタルギアソリッド3」
「BOOK・OFF」等など、細かい所まで挙げていくと切りがない程に遊び心満載ですよ。
凛:ほう、そうなのか。
私はそういう事には疎くてな。知らなかったよ。
やまだ:これでもかという程あったんですよ。
そして、それらのネタの組み込み方も巧く、面白いんですが・・・・
問題は重めのシリアスな部分です。
凛:ふむ・・・・?
やまだ:ネタバレになるので詳しくはお話出来ませんが、本作には大仰に伏線を張った理系の方
好みであろうトゥルーシナリオというものがあります。
しかし理系の方にはあまりお勧め出来ません。
凛:ん?どういうことだ?
やまだ:やまだもどちらかと言うとそちら側の人間なんですが、題材自体が好きな分野であっても、
全く論理的ではなく余りにも強引過ぎて萎えてしまうとでも言いますか。
そういう事もあり、またトゥルーシナリオに至るまでは文系の方向きであろうシナリオなので、
文系の方の方が楽しめるのではないかと思います。
凛:あー・・・・私のせいだという気がしないでもないが、話が逸れているぞ?
やまだ:・・・・まぁ、要は軽いノリの部分は秀逸だけど、シリアスな部分は粗いという事です。
なのでシナリオ総評としては“悪くはない”という感じで。
ただ・・・・
凛:ん?
やまだ:これはやまだの個人的な感想になりますが、澄零さん・貴京さんルートは非常に
素晴らしかったです。もう最高です。
彩音さんの下僕ではなく、澄零さんと貴京さんの下僕・・・・いえ、奴隷になりたいです。
凛:・・・・君は何を言ってるんだ・・・・
やまだ:では今回はこの辺でお開きとさせて頂きます。
ご清聴ありがとうございました。
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