7月6日の発売が目前に迫った「ゼノサーガ エピソードIII ~ツァラトゥストラはかく語りき~
の前哨戦として、2回に渡り「エピソードI」「エピソードII」のレビューを行いたいと思います。
第1回の今回は「ゼノサーガ エピソードI 力への意志
プラットフォーム | PlayStation2 【Best版 |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2002/2/28 【2003/4/3】 |
ブランド | ナムコ |
脳内ゲストはKOS-MOSさんです。

秩序の名を持つ女性型戦闘用アンドロイド。
主人公シオン=ウヅキも所属する超巨大コングロマリット
「ヴェクター・インダストリー」によって開発された。
(C)2001-2002 NAMCO LTD.
やまだ:よろしくお願いします。
KOS-MOS:よろしくお願いします、やまだ。
やまだ:「ゼノサーガ」を知らない方や、大分前にプレイした為ゲームの内容を余り覚えていないと
いう方の為に、まずは簡単に自己紹介をお願いします。
KOS-MOS:了解しました。
私は対グノーシス専用 ヒト型掃討兵器、シリアルNo.000000001。
開発名称KP-X。略称KOS-MOSです。
現在は非戦闘用筐体の為、出力は定常出力の3%が限界値となっています。
予定兵装スペックは───
やまだ:はい、その辺で結構です。
KOS-MOS:はい。
やまだ:本作はこちらのKOS-MOSさんや主人公であるシオンさんを中心に展開するSF・RPGです。
当サイトの右サイドバーにある「やまだお勧めのゲーム」には、「Xeno~シリーズ」という
括りで「ゼノギアス
訳ではありません。
KOS-MOS:補足しますと、「ゼノギアス」開発スタッフの内、監督・脚本・フェイス着彩・作曲・編曲・
ストーリー原案・キャラクターデザイン・フェイス原画・サブキャラクターデザイン・バトル
キャラクターグラフィック・メカニカルデザイン・美術監督・マップテクスチャ・ギアデジタ
ライズ・エフェクトグラフィックをそれぞれ担当した方達が「ゼノサーガ」の開発にも
携っています。
両作品に直接的な関係はありませんが、ゲームシステムの根幹、またはストーリーを
大局的見地に立ち見た場合、類似点が多数ある事から関連作品と評される事が
多くあるようです。
やまだ:補足どうも。助かります。
KOS-MOS:「ゼノサーガ」の作品説明でやまだに協力するよう指示を受けているので
それに従っているにすぎませんが、お役に立てたようで幸いです。
やまだ:類似点が多数あると言っても、「ゼノギアス」をプレイしてすぐに本作をプレイすると
はっきりと違和感を覚える事になります。
基本的にはまったくの別物なので。
さて、その別物の「ゼノサーガ」ですが、「エピソード I」「エピソード II」「エピソード III」の
全3部作という構成となっています。
KOS-MOS:これら3作品はストーリーが繋がっていますので、本作からプレイする事を
お薦めします。
やまだ:そうですね。
ではまずはシナリオ部分のお話から。
本作は宗教的観念が背景にあるSF作品です。
コンシューマーゲームで複雑な世界観を持つ作品の場合、その世界観を理解していない
登場キャラ(異次元から来たキャラや記憶喪失のキャラ等)を配置してユーザーが感情移入
し易くしたり、説明的な会話を盛り込んだりという配慮のあるものが多いですが、本作には
それらはまったくありません。
KOS-MOS:各種用語解説機能は搭載していますが。
やまだ:そうなんですが、大抵のゲームでは用語解説というのは物語をより深く堪能する為という
位置付けなのに対して、本作では用語解説をこまめに見ないと物語りについていけなくなる
可能性もありますから。「ゼノサーガ」固有の単語などを登場キャラが当たり前の様に
話して、それに対するフォローもありませんし。
こう話すと小難しいストーリーに聞こえるかもしれませんが・・・・・・・・まぁ実際小難しい
ストーリーなんですが、深く理解出来るとどんどん続きが知りたくなってくる秀逸な
シナリオです。
KOS-MOS:エンディングでもその感情を呼び起こさせるよう考慮し、造られています。
やまだ:そうですね。
ストーリー的なネタバレはしない様に話しますが、本作のエンディングでは綺麗に
ストーリーが完結する様な造りにはなっていません。
スタッフロール中にエンディング曲をバックに、「エピソード II」への伏線となる会話有りの
ムービーを流すという、ゲームとしては珍しいアニメの様な手法を採用しています。
KOS-MOS:この手法にはユーザーの反感も多くあった模様です。
やまだ:そのようですね。
人によっては「え?これで終わり??」と感じるであろうラストですし。
しかしやまだはこのラストにはかなり感動しました。
3部作に別ける必要性を感じない程度のボリュームだったなら感動などしなかったでしょう
が、全体のボリューム的には他のRPGと比較しても多い方だったのでクリアの達成感も
しっかりとあり、真のエンディングではないにしろ「エピソード I」としての一区切りと
次回作への期待感、イメージにばっちり合ったエンディング曲などが合わさって
鳥肌が立ったほどです。
KOS-MOS:製作サイドの思惑をご理解いただけて幸いです。
やまだ:思惑って・・・・
まぁこの意見は大半の方とは違う感想でしょうけどね。
ではもう少し突っ込んでシナリオの事についてグラフィックの話と併せてお話します。
KOS-MOS:はい。
やまだ:本作のキャラグラフィックは何処か温かみのある丸みを帯びたものですが、
それに反してシナリオは「女神転生シリーズ」並に“グロい”です。
なのでそのシナリオに併せて、温かみのある外見をしたキャラがその外見と反比例した
動きを見せるという、ある種異質な雰囲気があります。
「バイオハザード
アンバランスな分、見る人によっては本作の方が恐怖を感じるかもしれません。
KOS-MOS:そうでしょうか?
やまだ:そう思います。
まぁオリジナル版の後に発売された北米版や逆輸入版である「リローディッド
では修正が加わって、表現が軟らかくなっている様ですが。
KOS-MOS:その言い方ではプレイされていないように聞こえますが。
やまだ:ええ。
やまだはオリジナル版しかプレイしていません。
KOS-MOS:そうですか。
やまだ:では続いてゲームシステムについてのお話を。
戦闘システムは「ゼノサーガ」独自のシステムを採用してはいますが、そこまで複雑なもの
ではないのでプレイしてみればすぐに慣れるでしょう。
操作キャラの人間がそのまま戦う方法とエイグスというロボットに乗り込んで戦う
方法を選べます。
と言っても戦闘システム自体が変わるという訳ではなく、「ファイナルファンタジー」でいう
召喚の様なものです。
KOS-MOS:エイグスとは、正式名称【A.G.W.S.】。
対グノーシス用に開発された戦闘兵器体系の事を意味します。
標準的な兵器より大幅な小型化がなされており、その重量は大型乗用車並と
なっています。
やまだ:戦闘を含めた全体的な難易度は低めに設定されており、ストーリー重視との
公式コメント通り、ストーリーに集中し易くなっています。
しかしながら良質なミニゲーム等のオマケ要素がかなり充実しているので、
ハマるとストーリーを忘れる程に脱線しかねません。
KOS-MOS:やまだは初プレイ時、最終セーブポイント到達後からゲームクリアまでに約30時間を
要しました。
やまだ:まぁ・・・・色々と遊べる事が多かったので・・・・
総合的に見ると、「操作性・システムは悪くなく難易度が低い」「【観るゲーム】と言える
程ストーリー重視でグラフィックにも力が入っている」「オマケ要素が充実している」
など等「ファイナルファンタジー8」と共通点が多く、やまだ自身も両作品ともに非常に
楽しめたという事で、「FF8」を楽しめたという方には本作はお勧めです。
また逆に、当記事を御覧になっている方で「ゼノサーガ エピソード I 良かったなー」という
方には「FF8」をお勧めします。
KOS-MOS:ストーリー重視であるなどの“要素”としての共通点が多いとはいえ、ストーリーの
内容自体が懸隔しているように思えますが。
やまだ:そうでしょうか・・・・
やまだ的に結構自信を持ってお勧めしたいラインなんですけどね・・・・
では今回はこの辺で・・・・・・・・と、1つ大切な事を話し忘れていました。
KOS-MOS:何でしょう?
やまだ:ロリ属性をお持ちの方にも本作は非常にお勧めです。
と言うのも、モモさんというロリッ娘キャラが主要メンバーにいるのですが、
この御方がこれでもかという程パンチラを披露してくれるからです。
あれはかなり上質ですよね?
KOS-MOS:難解な人間の思考。
特に非論理的な思考は、私には理解出来ません。
やまだ:そうですか、残念です。
ではこの辺で。
ご清聴ありがとうございました。
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