今回はPS2版「I/O(アイオー)
同じくPS2版「リアライズ〜Panorama Luminary〜
| タイトル | I/O(アイオー) |
| プラットフォーム | PlayStation2 |
| ジャンル | SFミステリーADV |
| 発売日 | 2006/1/26 |
| ブランド | グッドナビゲイト |
| タイトル | リアライズ〜Panorama Luminary〜 |
| プラットフォーム | PlayStation2 |
| ジャンル | サイコADV |
| 発売日 | 2005/9/15 |
| ブランド | インターチャネル |
脳内ゲストは天音弥生さんです。
天音 弥生(あまねやよい) CV:吉田愛理「I/O(アイオー)」のサブキャラの1人。
私立鏡花学園高等部の校医。
見るからに校医に見えない。
だが、生徒からの信頼は不思議と篤い。
(C)Regista/GoodNavigate
(C)2005 PLAYM/VisualArt's/Interchannel
やまだ:よろしくお願いします。
弥生:わー、主役だぁ〜!弥生うれしいぃ〜♪
やまだ:今回はシリアス路線の記事でいきたいので真面目にやってもらえますか?
弥生:これまで散々コメディタッチの記事を書いてきておいて、突然そんな記事にしても読者の
ニーズに答えられるとは思えないんだがなぁ。
だからここは私に任せておけばいい。
やまだ:ですが・・・
弥生:今日は「I/O」と「リアライズ」についてお話するよぉ〜!
みんな弥生のお話ちゃんと聞いてねぇ〜♪
やまだ:ゲストの変更を・・・・
弥生:まぁ待ちたまえ。
まったく、きみは短絡的でいかんな。
私も常時この調子で進める気ではないぞ?
やまだ:・・・・そうなんですか?
弥生:一服の清涼剤というものは必要だと言ってるんだ。
やまだ:分かりました。
ではこのまま続けましょう。
弥生:よろしい。
ところで、今回2作品の同時レビューをするのには何か理由があるんだろ?
どちらもノベルタイプのADVだという共通点はあるけど、選抜基準としては弱いし。
それだけの理由なら、他にも数え切れない程同ジャンルのゲームは存在しているわけだしな。
やまだ:確かにこの2作品を挙げた理由はあるんですが、それについては後程お話します。
弥生:ふむ、そうか。
ではその時を楽しみにしておくとしよう。
やまだ:ではまず「I/O」のお話から始めます。
本作は選択肢を選びながら進めるノベルタイプのADVです。
やまだはこのタイプのゲームのシステム周りについて話す時、これまで幾度と無く
“キッドシステム”がコンシューマADVの中ではトップだと言ってきましたが、本作のシステム
はそのキッドシステムに負けず劣らずの高性能です。
弥生:確かにセーブ・ロードは速い方だな。
やまだ:それだけでは無く、片手プレイが可能なキー配置やコンフィングの充実振り、
スキップの速さ等どれを取っても見事な完成度です。
弥生:確かにグッドナビゲイト作品の中でも異例の快適さはあるかな。
やまだ:更にスキップ中など選択肢のある場面では効果音やバイブレーションで知らせてくれる機能
もある事を考えると、キッドシステムより上と言えるかもしれません。
弥生:いやーん、そんなに褒められたら弥生照れちゃう〜♪
やまだ:では続いてシナリオ面についてのお話を。
弥生:やまだくん、“会話”という単語を知っているかね?
やまだ:本作のシナリオ・原案を田中ロミオ氏×中澤工氏という超強力タッグが担当した事で
非常に味わい深いストーリーとなっています。
弥生:深すぎてユーザーが着いて来れないんじゃないかっていう方が私は心配だけどね。
やまだ:そうですね。
同じく氏が担当した「クロスチャンネル」や「Ever17
あり、これらの作品を楽しめた方であれば本作も楽しめるであろうと思いますが、比較すると
本作の方が圧倒的に難解なシナリオなので、その心配はありますね。
弥生:文系の人間向きのシナリオであるように見えて、その実理系の人間の方が深く楽しめる
内容と言えるな。
やまだ:SF作品でしばし見掛ける量子物理学が根底にあるストーリーですし、確かに物理学に興味
の無い方だとさっぱり分からない部分もあると言えますかね。
弥生:そうそう。
やまだ:ですが一概にそうだと言い切れないのではという気もしますが。
弥生:どういうことだ?
やまだ:親切過ぎる程親切な各種単語の解説も見られる仕様になっていますし、本作の場合単純に
物理学方面に特化したSF作品では無く、哲学的な要素も多いので。
弥生:ふーむ、そういう面もあるにはある・・・・か。
やまだ:まぁどちらにしても、やはり難解なストーリーだという事に変わり無い訳ですけどね。
弥生:そうだな。
やまだ:なのでまったりプレイ出来る分かりやすいストーリーの方が好みだという方には
あまりお勧め出来ない作品だと言えるでしょう。
弥生:じっくり“読む”のが好きな人間にはお勧めかな。
やまだ:さてストーリーの内容については以上ですが、本作ではシナリオ構成で少し凝ったシステム
を採用しているので、その部分についてもお話しておきたいと思います。
弥生:ルート選択のことかな?
やまだ:ええ。
本作では4人の主人公によるA・B・C・D4つの異なるルートで構成されています。
この4つのルートの内どのシナリオに進むかは、冒頭でプレイヤーが任意に選択出来る様に
なっていて、選択する順序によって物語の難易度がガラッと変わります。
弥生:それぞれのシナリオがお互いに干渉し合っていて、他ルートを攻略する事によって
フラグが立つという様な事もあるのよね。
やまだ:そうですね。
これは「街〜運命の交差点〜
いるという訳では無く、各ルートをエンディング(バッドエンド含む)まで進める事により作用
する効果とでも言いましょうか。
弥生:そうね。
そして、A→B→C→Dの順でプレイすれば低難度に、逆にD→C→B→Aの順でプレイすれば
高難度になるという具合かしら。
やまだ:分かりやすく説明すると、「5x4+5x6=50」という式が全体のシナリオだと仮定します。
弥生:うん、わかりにくい。
やまだ:・・・・・最後まで聞いて下さい。
弥生:あはは、冗談冗談w
怒っちゃいやーん、弥生泣いちゃう♪
やまだ:えー・・・・・この「5x4+5x6=50」という式を
| 5×4+5×6=(5×4)+(5×6)=50 A B C D |
やまだ:とします。
弥生:なるほどね。
「20+30」の部分は?
やまだ:・・・・・・・・・・
弥生:他にもっといい説明があるんじゃないのか?
それじゃやまだの知能指数の低さを露呈するだけだぞ。
やまだ:・・・・・・・・・・・
弥生:あー拗ねるな拗ねるな(^^;
やまだくんのお話の続き聞きたいなぁ〜!弥生に教えて教えてぇ〜ん♪
やまだ:・・・・えー、この式の通りです。
弥生:うんうん、凄い凄い。わかりやすい!
やまだ:・・・・・・・・・・・
弥生:ふふ・・・・・つまりはAルートから始めれば順を追って物語を理解していきやすいし、
逆にDルートから始めれば“50”という数字が「5x4+5x6」の解なのか、はたまた「100-50」の
解なのか分からないから難易度が高くなると言いたかったんだよな?
やまだ:単純にどういう数式で導き出された解なのかというレベルでは無くてですね、
Dルートから始めると“50”という数字が一体何なのか分からない、というレベルだと
言いたかったんです。
例えば芸能人の○○の年齢は?という質問に対する答えとしての“50”歳かもしれないし。
弥生:まあ推理小説などを愛読している人間で、物語の先の展開を読むのが得意だという場合は
Dルートから挑戦してみるのも面白いだろうな。
やまだ:ちなみにこれら4つのルートを全て攻略した後も、「この式を解いていたのは誰なのか」、
「その問題を出題したのは誰なのか」、「どうやって解いたのか」、という風に多角的に
ストーリーが展開していきます。
弥生:テキスト量は膨大なゲームだしな。
やまだ:そうですね。
選択肢の数はけして少なくは無いのですが、総テキスト量が膨大な為、ゲームというより
読み物という感じがしてしまいます。
弥生:しかしノベルADVとしてのレベルは低くはない・・・・だろ?
やまだ:ええ。
かなり質の高いシナリオに素晴らしい出来のシステム、加えて音楽も良く、総評としては
高得点をつけたい作品ですね。
キャラ絵に癖があり万人受けはしないかもしれないという点はありますが、内容の濃いストー
リーが好きだという方は絵が気に入らないとしてもプレイしてみる価値はあると思います。
弥生:それにしても、今回の記事は長くなりそうだねぇ。
まだ「リアライズ」にはまったく触れていない、「I/O」についてしか話していない段階なのに、
もう他の記事並に話したでしょ。
やまだ:ですね。
まぁでも、もう暫くお付き合い下さい。
弥生:えー、付き合って欲しいだなんて〜、弥生恥ずかしいぃ〜♪
やまだ:では続きましては「リアライズ〜Panorama Luminary〜」のお話です。
弥生:だから、きみは“会話”という単語を知っているのかと。
やまだ:本作は「I/O」同様、選択肢を選びながら進めるノベルタイプのADVです。
システム周りは特筆する所もない“普通”といった所でしょうか。
まぁストーリーに集中出来るレベルです。
弥生:良くも悪くも“普通”が1番難しいんだぞ。特別扱いされないからな。
やまだ:そういう話をしている訳ではありません。
弥生:うん、知ってるよ。
やまだ:・・・・・・・・・・・
弥生:堅くなりすぎないように「一服の清涼剤」役をしてあげてるんだよw
でも弥生の声に感じて、変なところ硬くしちゃイヤよぉ〜♪
やまだ:硬くなっちゃいました。
責任取ってどうにかして下さい。
弥生:へ?(;゚д゚)
やまだ:冗談はさておき・・・
弥生:ほほう、いい度胸だ。やまだくん?
やまだ:お褒めに預かり恐悦至極。
弥生:本当いい度胸してるよ。
やまだ:さて本作のストーリーですが、基本的には主人公である松浦亮さんを中心として
展開していきます。
弥生:基本的には?
やまだ:というのも、主要キャラ・サブキャラを含めた何人ものキャラの視点でストーリーが
進むので、“基本的には”と言ったんです。
弥生:なるほどね。
やまだ:そのキャラの視点を切り替えながら展開するシナリオ構成が見事に・・・
弥生:面白い魅せ方として成功してるんだ?
やまだ:失敗しています。
弥生:そうなの?
やまだ:ええ。
感情移入し難い構成となっています。
物語の背景の描写も雑で分かり難く、このジャンルのゲームをあまりプレイしないという方は
着いていき辛いのではないかと思います。
逆にこのジャンルに慣れた方だと粗が目に付いてしまい楽しめないのではというのも
あります。
弥生:八方塞じゃないか。
やまだ:八方塞なんです。
シナリオ自体の着眼点としては面白くオリジナリティ溢れるものだと思うんですが、
それをユーザーに伝える段階で失敗しているという感じがします。
弥生:惜しい、勿体無いといったところなのか。
やまだ:そうですね。
ライター次第では物凄い高評価を得られた作品だったのではないかと思えてしまいます。
弥生:ふーむ。
やまだ:その稚拙な構成で進むシナリオはどちらかというと鬱系です。
弥生:と、稚拙な記事を書くやまだが言うわけだ?
やまだ:泣きますよ?
弥生:何か指摘をするなら、自身も同様の指摘を受ける覚悟をしておくべきだと言いたいんだ。
やまだ:・・・・・覚えておきます。
弥生:うん(微笑)
やまだ:それでは冒頭で話した通り、今回「I/O」「リアライズ」の2作品の同時レビューをするに
至った理由をお話します。
弥生:お、待ってましたw
やまだ:ただ、これからどちらかのゲームを購入する予定がある、若しくは既に購入済みでこれから
プレイするという方はここで引き返した方がいいです。
弥生:ストーリーのネタバレするような事でも話すのか?
やまだ:ネタバレという程の話はしませんが、世界観が分かってしまう程度の事は話しますので。
出来ればストーリーの事前情報無し、右も左も分からない状態でプレイを開始するのが
望ましい作品だと思いますので。2作品とも。
出来る事なら説明書の物語導入部分の解説・キャラ紹介も見ないで開始する事を
お勧めします。
弥生:こだわるね。
やまだ:インパクトが大切なストーリーだと思うので。
弥生:まぁわかるけどな。
やまだ:では理由についてお話します。
やまだ:この「I/O」と「リアライズ」の2作品は、どちらもMMORPGのプレイヤーの心情の様なものを
巧く表現している作品だと思います。
弥生:ああ、そういうことか。
やまだ:ええ。
「リアライズ」では現実世界でネットRPGの様な力(魔法の様な)を手に入れたら人間は
どう感じるのか、どう行動するのか、というテーマで物語が進行します。
弥生:リアルでネットRPGのような世界観が出来上がるわけだな。
やまだ:正しく。
PKが現れたり、PKKが現れたり、PTを組んで戦闘を始める人間がいたりとネットRPG内の
ごとき人間関係がリアルで展開されます。
弥生:ネットRPGをプレイしたことがある人には面白い内容と言えるのかしら。
やまだ:一方「I/O」の方は近未来が舞台となっていますが、既存のSF作品と比べて圧倒的に
リアリティのある“未来”が描かれています。
弥生:リアリティね・・・・
やまだ:雰囲気としてはマトリックス
実現するんじゃないかと思える程のリアリティがあります。
ネット先進国の現状を考えての意見ですが。
弥生:可能性はあるかもしれないわね。
やまだ:ええ。
弥生:それで?
「リアライズ」がリアル内にネットRPGの要素が入り込んだ時の人間の動向が見られる
ストーリーだとして、それと「I/O」とを同時にレビューするっていうことは、バビロンの
存在かしら?
やまだ:そうです。
「I/O」には作中に“バビロン”というネットRPGが登場します。
これはリアル世界に限りなく近い世界を再現したネットRPGです。
弥生:そしてリアルに“リアル”を感じられない人間がはまっていく・・・・理想郷。
やまだ:こういう意見を聞いた事があります。
「ネットに依存する人間の考える事は分からない。まるで宇宙人みたいだ」と。
弥生:・・・・・・・・・・・
やまだ:そういう意見を持った方に、是非この作品をプレイしてみてもらいたいと思います。
弥生:まあ、その感覚の持ち主が果たしてテレビゲームをプレイするなんてことがあるのかって
気もするけどねぇ。
やまだ:ゲームなどしない大人でも楽しめる、寧ろ子供には難しいかもしれない作品なので、もし近く
にそういう人間がいたらそう言って勧めてみるといいかもしれません。
価値観が変わるかもしれませんよ?
弥生:逆にこんなの見せたら、ゲームは危険だ、とか言い出しそうな気がしないでもないけどな。
やまだ:確かに微妙なラインですね・・・・
弥生:で、結局のところ、やまだは何が言いたいんだ?
やまだ:これらの作品をプレイすれば、引き篭もってネット漬けになる人間の心理が少しは理解
出来るかもしれませんよ、と言いたかったんです。
何時も通り後半力尽きてぐだぐだになってきてしまいましたが。
弥生:そのネット漬けになってる人間がプレイした場合、起こり得る効果の方は?
やまだ:「こうはなりたくない」と意識させる反面教師の役割となるか、若しくは共感を覚えて、結果
助長する事になるか、どちらもあり得そうなのではっきりとは言えませんね。
弥生:一概には言えないか。
やまだ:ですね。
では今回はこの辺でお開きとさせて頂きます。
弥生:それじゃ、みんなバイバイ〜♪
やまだ:・・・・・ご清聴ありがとうございました。
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